キャリヤーガス不要教育用GCは、ガスクロ未経験者にガスクロマトグラフィーの原理を学ぶのに最適です。 CCD検出器は可燃性分子に反応しますので、キャリヤーガスとして内蔵されたエアコンプレッサーからの空気だけで分析できます。従ってガス類を準備する必要が無く、実験室以外の場所でも実習・デモを行うことができます。
付属のPeakSimple装置制御/データ解析ソフトは、Windows搭載のPCで使用します。
装置の状態は、LED表示パネルでガス圧力、カラム温度、検出器温度など、全てのファクターをボタン操作で容易に確認できます。
このクロマトグラムは、130℃で10分間の恒温分析プログラムで、1μLの1000ppmのメタノール/アセトン混合物を直接注入したクロマトグラムです。メタノールとアセトンのピーク、また分析初期に水ピーク(凹負)が検出されています。
CCD検出器の炭化水素に対する検出下限値は、約100ppmです。ここで使用している Hayesep-Dパックド(充填)カラムは、気体やアルコール、アルデヒド、ケトンなどの低分子化合物の分析に適しています。試料としては、一般に市販されている食料品、薬品など、身近なアルコール類、ガソリンなどを使用してガスクロを学んでください。アルコールは糖の肝臓代謝物であるため呼吸に含まれますが、そのような低濃度のアルコールレベルも測定できます。オプションの高速冷却ファンは、効率よくカラムを冷却しますので、分析総時間を短縮できます。この教育用GCのCCD検出器にはスペアフィラメントが用意されており、予備のCCD検出器一式がメンテナンスキットに同梱されています。 CCDフィラメントと検出器は手で簡単に交換可能です。コンパクトな310 GCは、移動・設置が容易で、将来的にアップグレードしたい場合でも、FID, TCDなど最大4つの検出器を取り付けることができますので、一般的高感度ガスクロとして使用できます。